どんなマイクを使っていますか?
今僕がお奨めしているのがAKG Elle C / LC 女性ボーカル用コンデンサーマイク
詳しくはここを参照
このマイクの特質は特に女性ボーカルに向いているマイクと言えます。
一般的にコンサートで使用されているシュアーの58の場合 高音域にピークがあり、それが過ぎると急に特性が下がってゆきます。
それはマグネットに被せてある振動版に銅線が巻かれているために振動版が重く過渡特性が悪いのです。ハウリングには強い分だけ感度が低い傾向にあります。
そのために女性特有の声を張ったときのキン(2.5KHZ〜4KHZ)とした音がうるさく聞こえてマイクから少し離れると一気に中低音域の音圧が下がる傾向にあります。
音で表現するとキンキンカサカサって音です。
シュアー58など代表的なダイナミックマイクの場合はオンマイク(たまにマイクにキスするぐらい)で歌うのが一番特性を生かすと言えるでしょう。
このAKGなどのコンデンサー系のマイクは振動版(フィルム等)の質量が軽く出来ているので過渡特性に優れていて、かなり高い音域まで特性が伸びています。
高音域まで延びるとイメージとしてはキンキンすると思うでしょうがそうではありません。
レコーディングなどでもバイオリンなどの音を柔らかくシルキーにしたい場合、耳につく高音は下げて超高音域を伸ばします。
そうすると柔らかく尚且つスッと抜けた音になるのです。
そしてこのマイクの優れているところがもう一つ有ります。
それは女性特有の声質なんですが低い声が曇ってしまうことも多いですね。
実際のコンサートではAメロなどで言葉が聞き取れなかったりする経験はありませんか?
このマイクではそれが先ず有りません。
先ほども触れましたが高音域が伸びているために低音域のエッジを際立たせるのでクッキリとした声になるのです。
例をあげるとドラムのキックの音をハッキリさせるのにどうするか知っていますか?
ボワワン、ボワワンと鳴っているキックの高域成分をグッと持ち上げるとトトン・トトンという小気味良いキックの音に変わります。それと同じような現象だと思ってください。
コンデンサーマイク特有の豊かな低域が女性の魅力ある低い音を聞かせてくれます。
そして透明感のある高音は伸びやかに聞こえるのです。
最近のコンデンサーマイクはハウリング特性も随分良くなっているのでコンサートでお奨めのマイクと言えるでしょう。
ひとつ問題点を挙げるとするならば、細かい音が取れると言うことはボーカリストの粗も見えやすいと言えるのです。
僕はこういうマイクを本当のプロフェッショナルマイクだと思っています。
使うボーカリストの長所を際立たせ、悪い癖や短所を見極め教えてくれる、これが本物のボーカリストの武器だと思っています。
PAと言うものが有る以上マイクを上手く使うのもまたプロボーカリストの条件といえると思います。
良いマイクを選んで魅力ある貴女の声を聞かせてくださいね。
以上女性にお奨めするボーカルマイクでした。
